MCIコンサルトドックは、単に検査結果からMCI(軽度認知障害)の可能性を評価し、結果をお返しするだけのサービスではありません。
私たちが目指しているのは、もの忘れや認知機能の変化に早く気づき、それを専門的な判断、必要な検査、そして治療の可能性へとつなげることです。
私は2006年にもの忘れ外来を開設して以来、約20年にわたり認知症診療に携わってきました。脳神経外科専門医、認知症専門医として、脳疾患を見逃さない診断に努めるとともに、軽度認知障害(MCI)や初期アルツハイマー病の患者さんを数多く診療してきました。近年では、抗アミロイドβ抗体療法についても、導入から継続治療、副作用への対応まで経験を重ねています。
その経験を通じて強く感じているのは、認知症診療では「いつ専門医につながるか」がとても重要だということです。
「まだ大丈夫だろう」
「年齢のせいかもしれない」
「どこに相談したらよいかわからない」
そう考えているうちに、受診が先延ばしになってしまうことがあります。
抗アミロイドβ抗体療法は、すべての方に適応となる治療ではありません。しかし、治療の可能性を検討するためにも、まず早い段階でアルツハイマー病の可能性を見極め、必要に応じて適切な検査へ進むことが大切です。
MCIコンサルトドックでは、心理師による面談、認知機能検査、MRIなどから得られる情報を総合的に確認します。
そして、
早期の気づきを、専門的な判断へ。
専門的な判断を、必要な検査へ。
検査結果を、その先の治療の選択肢へ。
一人ひとりの状況に応じて、「早期のアルツハイマー病が疑われるのか」「さらに詳しい検査を受けるべき段階なのか」「今後どのような医療機関を受診すべきなのか」を考え、次の行動につなげていくことが、これからのMCIコンサルトドックの役割だと考えています。
早く気づき、適切な医療につながることで、その方らしい生活や、ご家族との時間、仕事や社会との関わりを、少しでも長く守れる可能性があります。
「少し気になる」という段階から、専門医療への入り口をつくる。
それが、私がMCIコンサルトドックで果たしたい役割です。
MCIコンサルトドック 運営責任者
中根 一