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第7章 認知症の予防のために

認知症は予防できるのでしょうか?前章で早期診断に関して述べましたが、発症させないことが最善の予防となります。そのために必要なことを以下に挙げます。

1.認知症に対する知識を持つ
まず認知症に対する正しい知識を身につけましょう。まずは、認知機能低下・認知症に気付くことができるかどうかが重要になります。

2.生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症)の治療・予防
生活習慣病は認知症の危険因子です。認知症のリスクを避けるため、治療をしておくことが、認知症の予防に繋がります。

3.早期発見(軽度認知障害)を心がける
早期発見をして、生活習慣を改めたり、内服治療をすることにより、認知機能の改善を認めたり、進行を食い止めたりすることができます。

4.生きがいのある生活、人とのつながりを大切にする
人との関わりは重要です。生活に張りを持たせることは予防のために有用と思われます。

5.食生活は重要
偏食を避け、お魚野菜を中心とした食事を摂る。また、口腔環境の改善は重要です。歯科的治療を適切に受けることも、認知症予防に繋がります。

6.適度な運動をしましょう
多くの観察研究において定期的な運動が高齢者の認知症やアルツハイマー病の予防、あるいは高齢者の認知機能の低下を抑制するとの結果が出ており、積極的に推奨すべきです。また、既に発症したアルツハイマー病の進行を抑制する二次予防の効果があるとの報告もみられます。どんな運動が良いかですが、75歳以上の後期高齢者であれば、散歩で十分と考えています。足腰の状態にも寄りますが、まずは万歩計を持つように促しています。1日5000歩程度を目標にしてもらっています(それぞれの目標を設定すればよいと思います)。

 
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