理念

認知症の不安を取り除き、前向きに生きる力を与える

ミッション

早期認知症診断プログラムは、認知症に対する個人とその家族のニーズに焦点を当てています。私たちは、以下のミッションに基づいて活動しています。

個別化されたコンサルテーション:
認知機能障害、認知症は個々の症状や状況によって異なるものです。私たちは、個別のニーズに合わせた相談の場を提供し、患者とその家族が安心して生活できるようサポートします。

包括的なサポート:
認知機能障害、認知症の診断は、本人とその家族にとって複雑な過程です。私たちは、診断から治療、介護まで、包括的なサポートを提供し、家族が情報を得て理解し、適切な決定を行えるように支援します。

教育と啓発:
認知機能障害、認知症に関する理解を深め、早期兆候や予防方法についての啓発活動を行います。私たちは、家族や地域社会に向けて教育プログラムを提供し、認知症に関する誤解や偏見を減らし、支援体制を強化します。

尊厳と個別性の尊重:
認知症の診断は、個々の尊厳を尊重する必要があります。私たちは、本人とその家族が尊厳を保ちながら、自己決定権を尊重し、生活の質を向上させるために努めます。

継続的なサポートとフォローアップ:
認知症は進行性の疾患であり、本人と家族にとって長期にわたるサポートが必要です。私たちは、診断後も継続的なフォローアップを提供し、本人とその家族が安心して暮らせるようサポートします。

これらのミッションに基づいて、私たちは認知症に関する包括的な支援を提供し、本人とその家族が健康で意味のある前向きな生活を送ることを支援します。

序文

私は、物忘れ外来で5,000名余りの認知症患者を診察してまいりました。認知機能検査、画像検査、脳脊髄液検査など、さまざまな検査を駆使して早期診断に取り組んできました。
認知症はアルツハイマー病をはじめ、脳血管障害、レビー小体病、脳梗塞、脳腫瘍など、さまざまな疾患で発症します。
まずは正確な診断が重要です。

2023年12月、アルツハイマー病の進行を抑制する薬のレカネマブが発売されました。この薬はアルツハイマー病の原因であるとされるアミロイドβを除去する薬です。早期の診断が重要であり、対象患者は軽度認知障害(MCI)及びごく軽度の認知症です。

アルツハイマー病の早期症状には記憶障害が認められます。その中でも、近時記憶障害が特に顕著で、新しいことを覚えることが難しくなります。昔のことを覚えているからといって、安心できるわけではありません。記憶の低下に気づいていても、「年齢による物忘れ」や「ちょっとした忘れ物が増えた」といった言い訳をして、認知症の初期症状を見落とす可能性もあります。

早期に物忘れ外来を受診しても、認知機能検査で高得点を取ってしまうと、認知症が否定される可能性があります。アルツハイマー病の初期診断は、簡易的な知能検査やMRI検査では十分でない場合もあります。本人の違和感を慎重に検討し、検査結果と照らし合わせることが重要です。

今回提供するMCIコンサルトドックは、オンラインで実施されます。ただし、MRI検査は最寄りの提携施設で受けることになります。ご自身やご家族が認知障害や認知症を心配している場合、他の医療機関での診断を受けた後、セカンドオピニオンとしてご活用いただければ幸いです。

中根  一
なかね まこと

受診予約サイトは只今準備中

※「早期認知症診断プログラム」の名称は、「記憶検査」「のうKNOW®」「MRI-TAISEKI」、臨床心理士・公認心理士の診断及び医師の診断を通しての一連の流れを意味する総称です。

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